学校法人岩崎学園と株式会社A.G.A.は、岩崎学園の校舎を活用して都市型養蜂を行う「IWASAKIみつばちプロジェクト」に取り組んでいます。
4回目になる7月23日(日)の活動では、ついにやって来た自分達のみつばちの観察をした後に、はちが快適に過ごせるように巣箱周りの環境を整えました!
ついにみつばちがやって来た!
こども達が参加する活動の2日前の21日、運営スタッフが先行してIWASAKIみつばちプロジェクトのみつばちたちが情報セキュリティ大学院大学の屋上に設置する作業を行いました。
まずは巣箱2箱、約2万匹からスタート。巣箱の設置後、移動で気が立っているみつばちたちを30分程度そっとしておき、巣門(みつばちの出入り口)を開けました。慣れない場所なので様子を伺いながら、みつばちたちが少しずつ外に出てきます。そして、これから自分たちが暮らす場所の確認を行うため、偵察部隊として数匹のみつばちが飛び立っていきました。蜜源(蜜や花粉のある植物)のある場所などを探して仲間に知らせるそうです。
運営スタッフは、養蜂家からこれからのお世話の仕方をレクチャーしていただきました。
「みつばちのおうちまわりキレイ大作戦」
これまでは横浜駅周辺のみどりを探すフィールドワークや、瀬谷区で養蜂を行なっているセヤミツラボで養蜂体験を行い少しずつ養蜂に触れてきました。
本物のみつばちに触れてみよう!「IWASAKIみつばちプロジェクト」第3回活動レポート
みつばちにも慣れ、期待が高まる中、いよいよ自分達のみつばちと対面するため、集合後すぐに情報セキュリティ大学院大学の屋上へ移動。当日は、前回にお世話になったセヤミツラボの方々がみつばちの説明のために来てくれました。
巣箱の周りで元気に飛び回っているみつばちを確認した後に、まずは、みつばちたちの環境整備のために、雑草が生い茂っている場所の草刈りを行いました。
チームワークが大切!
2チームに分かれ、決まったエリアの草刈りをチーム対抗戦で行いました。採点基準は次の3つです。
採点項目
- 刈った草の量
- エリアのキレイさ
- チームワーク
さらに、チームごとに作業中に言ってはいけないNGワードをくじ引きで決定し、NGワード1回につきマイナス1点としました。
よーいスタート!!を合図に勢いよく雑草を抜いていきます。
各チームとも、道具の貸し借りをしたり、大きな雑草を抜くのに協力したり、と、チームワークで作業を進めていきます。休憩をはさみながら、どんどんみつばちの活動範囲がキレイになっていきます。
合計30分で両チーム1袋ずつの草を刈ることができました。
みつばちの観察とお世話
周りの環境も整って来たので、いよいよみつばちの様子を観察しながら、作業の仕方を教えてもらいました。
みつばちを落ち着かせるため、燻煙器の煙を吹きかけながら巣箱を開けます。
巣板を持ちながら女王蜂を探し、クイーンキャッチャー(女王蜂を一時的に巣から離しておくための道具)で女王蜂を捕獲し、安全な場所へ移動させました。女王蜂をクイーンキャッチャー越しに見るのは少し怖いような、ドキドキする体験でした。
それから、巣板にいるみつばちの幼虫やさなぎの様子を観察。21日に巣箱を設置した時よりも幼虫が増えていて、元気そうな様子に安心しました。
次に”無駄巣”と呼ばれる巣板の周りにできた巣をとる作業に挑戦しました。みつばちは、生まれてくる新しいみつばちのため今ある巣では足りないと思うと、どんどん別の場所に巣を作ってしまいます。町の中で行う養蜂では、女王蜂が増えないように常に確認をして、増えていたら取り除く作業を行いますが、無駄巣に女王蜂が移動してしまうと見つけにくくなるので早めに取っておいたほうがいいそうです。
新しい巣板に興味津々
女王蜂はせっせと卵を産むので、みつばちはどんどん増えていきます。無駄巣ができているということは、卵を産む場所が足りなくなって来たということ。この状況を見越して、みつばちがやってきた日に新しい巣板を入れておきました。まだ蜜蝋は大きくなっていませんが、少しずつ卵が産み付けられていて、みつばちが一生懸命花粉や蜜を運んできている様子が確認できました。
みつばちがたくさんいる巣板は写真などでも目にする機会はありますが、巣が作られていない新しい巣板を目にするのは初めてでした。ハニカム構造がどのようにできるか、巣板を通して知ることができた貴重な体験となりました。
活動の振り返り
「チーム対抗!みつばちのおうちまわりキレイ大作戦」の結果は以下のようになりました。
- Aチーム 21点(NGワード「もうやだ」発言回数なんと0回)
- Bチーム 45点(NGワード「つかれた」発言回数2回)
取れた草の量やキレイさはほぼ同点でしたが、チームワークの項目で差が開いてしまいました。これからみつばちのお世話をする中で様々な人と関わり合いながらチームワークを高めていけたらいいなと思います。
今日の発見ポイントは?
最後に今日の活動を振り返り、発見ポイントを発表しました。
「根っこのしっかりした草を抜くにはスコップで掘ったり、熊手を使うなど工夫が必要だった」「巣の入口でみつばちがおしりを向けていた」「蜜源植物を早く植えた方がいい」などいくつかの発見ポイントがありました。この発見を、これからの活動に役立てます!
次回は8月に開催予定
次回の活動は、夏休みも終わりが近い8月末を予定しています。
本格的にみつばちのお世話をしながら、蜂達がたくさん蜜を集めて元気に育つように、巣箱の周りに蜜源植物を植える作業を開始します。月に1回の活動以外の時間では、運営スタッフ、専門学生、高校生が中心になり、授業の合間や放課後の時間を使ってみつばちの世話をしていくので、楽しみな気持ちと責任感で気が引き締まります。
引き続き「IWASAKIみつばちプロジェクト」にご注目ください!
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